親孝行を考え始めた

自分は小さい時からお母さん子だった。

なぜなら親父は漁師で、年の半年以上が冲に出て遠洋から帰って来なかったし、普段は夕方に漁に出て朝に帰ってくるという仕事内容だったから自分が学校から帰ってきた頃には親父は漁へ、やから会う機会がかなり少なかった。

親父は気さくで話しやすい人柄やけど何か解らんけど自分が年を重ねる事にお互い何故か緊張するようになっていた(自分だけかもしれん)

そんで何故か高校に入る頃には気まずくなっていた。たまに居ても、

俺)お、おー帰って来とたんや

父)あー元気きゃ?

俺)元気や~

終了

話したくても何話して言いか解らん、その頃は特に話したいとも思ってなかったけど

専門学校なると俺も他所に出てたからまったく会う事がなくなった。

それから仕事をし始め全然会わずの状況は変わらず、今思えば実家に帰ったり一緒に飯でも食いにいけば良かった。まぁこれも今思う事で

その頃は友達と遊んどる方が楽しくて帰る気は、ほぼほぼ0、盆や正月も地元に帰るのに家には帰らず友達家で遊ぶ。

そんでなんやかんやで自分も結婚し子供も出来た。自分はその加減で県外で暮らしている。

県外に行く事はお母んは大大大反対やった。

この時の流れは、またブログに残そうと思っとる。その時「おまえの好きにしたらええんやぞ」と言ってくれたのは親父やった。

まぁ色々あったけど、最近やっと両家の顔合わせがあって会うのは3年ぶり飯を一緒に食べるのは10年ぶりぐらいという親父に会った。

会うまでは緊張しとたけど会えば以外にも普通に話す事が出来た。親父も自分も酒が好きやから一緒に呑む事が出来て良かった。

まぁ酒の力も借りてすごく楽しく話せた。

会った時は全然変わらんなと思ったけど親父が酒を注いでくれた手を見て感じた漁師をしている事もあるんやろうけど手は乾燥しシワだらけになっていた。髪の毛にも白髪が混じり年とったんやなと何とも言えん気持ちになった。

かなり酔うたけどその時の事は凄く記憶に残っとる。ただ飯を食いながら酒を呑んだだけやけど親父は凄く嬉しそうやった。自分も酒をけっこう呑む方なんで、それを見て「おーやっぱ俺の子やわ」と笑っていた。ホンマに良かった。

帰る時には「元気でやれよ‼いつでも帰ってこいよ‼」と言ってくれた。電話一本で勝手に県外に出ていったけど親をどうでも良いと思った事は一度もない。本当に元気で健康に長生きしてほしい。

なんなんやろ最近三十路になったけど

本当に考えた方とかって変わってく、家庭を持った事もでかいけど。今は自分の家庭を大事に暮らしています。

 

親父の酔うた時によく言うてくること。

・友達だけは絶対に大事にしろよ

・いっぱい遊べよ

・俺が16の時は働いとたんやぞ

 

親父の尊敬するところ

・家では恐いけど周りには絶対に怒らんし優しいところ。

・漁師一筋45年今も現役

・家族に弱味を一度も見せた事がない

 

育ててもらっていた時より今の方が断然、親の事を考えるようになった。親父のような生き方は出来んけど子供に尊敬してもらえるような、お父さんになろうと思う。

 

年末年始のどこかで実家に帰り親に土産でも買っていこう思う。それからここに書いてあるような事はよう言わんけど、「ありがとう」ぐらいは言いに行きます‼

 

自分が言うのもなんやけど皆も親孝行しよう‼